第8神経とは

第8神経とは、脳神経の1つで聴覚や平衡感覚を司る脳神経です。

難聴は目に見えない障害で、こどもの頃から難聴に気づかず放置されると、人格形成に影響を及ぼすことにもなりかねません。言葉は、コミュニケーションの一つの手段であると同時に思考過程を形成するうえで不可欠なものです。難聴対策にとって重要なことは、早期発見です。早期発見により適切な対応がなされれば、二次的な問題を予防できることになり、本来のこどもの成長、発達を促すことができるのです。我々は、その主体となって社会に貢献したいと考えています。

小児難聴の診断は、歴史的には1970年にABRという検査機器が発見されたことで、飛躍的に進歩しました。しかし、費用や検査時間などの問題があり、すべての新生児に診断を行うことは困難でありました。その後、1997年に自動ABRという検査機器が日本に導入され、新生児全員を対象とした難聴の検査が可能となりました。この検査は、産後2、3日の間に産科で行うもので、簡易であり誰でも行える画期的な検査です。しかし、いくつか問題点があります。生後2、3日で難聴が発見されても、その後どうしたらよいかが知られていないということです。産後間もない母親にとって育児という大変な時期に、大きな不安を与えてしまうことになります。

そこで、我々は特定非営利活動を通して、こうした障害のあるこどもの早期発見を推進するだけでなく、親の育児の大変さを軽減できるような療育プログラムを開発することで、親への支援をしていきたいと考えています。

具体的な活動内容としては、第8神経について、医師のみならず、言語聴覚士、看護師、保健師、保育士、学校教育者、行政官など様々な業種の人が話し合い、小児難聴の早期発見を目的としたスクリーニング方法や、先天性サイトメガロウイルス等治療可能な先天性難聴の研究や治療に有効なキット等の開発を行います。また、発見の精度をより向上させるためにスクリーニング結果のデータ収集と分析を行い、スクリーニング方法の改善を行います。また、発見後はできるだけ健常児達と同様の生活を送ることができるようにするための早期療育プログラムの開発を行うとともに、そのプログラムから得られるデータの収集と分析を行い、より効果のある療育プログラムの実施へ結び付けてまいります。

個人の発達レベルには差があり、将来についてはさまざまですが、いつの日か超早期発見された子供達が健常児達と全く同様に社会生活を送れることを目標に活動してまいります。

以上の通り、小児難聴の早期発見と効果的な療育プログラムが実践され、小児難聴者が健常者とともに社会生活を送ることが実現されるとともに、親の不安を軽減させることで、広く社会に貢献できることを目的として、ここに特定非営利活動法人を設立するものであります。